創業時から時代を超えて親しまれている、谷岩茶舗の定番商品です。

創業時(昭和48年)から回り続ける平釜。
その釜には、時代を越えて受け継がれてきた職人たちの技と誇りが息づいています。
一釜一釜、丁寧に仕上げられる茶葉には、創業当初と変わらぬ情熱を注いでいます。

釜の中で擦られていく茶葉は、次第に小さな火ぶくれを作り出します。
外観は少し崩れてしまいますが、この微細な火ぶくれこそが、「日向ほまれ」の香りを生み出す秘訣です。
【釜炒り茶とは?】
釜炒り茶は、日本で作られる緑茶生産量のわずか0.3%以下と希少性が高く、全国的には馴染みの薄いお茶ではありますが、日本茶業界においてはその地位がしっかりと確立されています。

緑茶の一種である釜炒り茶は、一般的に流通している煎茶とは生葉製造における第一工程の殺青方法(発酵を止めること)が異なります。
煎茶が「蒸す」のに対し、釜炒り茶は「炒る」ことで発酵を止めます。
この違いが最終的に仕上がるお茶の特徴を大きく分けます。
釜炒り茶は「釜香」と呼ばれる炒った香り、素朴で品のある旨み、そして黄金色に澄んだ水色が特徴的で、どこか懐かしさを感じるお茶でもあります。
また、勾玉のように丸みを帯びた形になります。
【宮崎県の釜炒り茶】
宮崎県は、古くから釜炒り茶の名産地として知られ、日本一の生産量を誇ります。
特に、澄んだ空気と清らかな水に恵まれた県北部の西臼杵郡(高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町)では、受け継がれた製法のもと、香り高く繊細な味わいの釜炒り茶が作られています。
また、同地区は世界農業遺産にも認定されています。(高千穂郷・椎葉山地域)


【ブランド釜炒り茶、釜王】
宮崎県の農産ブランド品目である「釜王」。
いくつもの審査基準を満たした、特に品質の優れた釜炒り茶に与えられる称号で、毎年審査が行われています。
